アメリカの大学情報あれこれ
アロハ♪
本日もブログテーマと関係ないですが、あまり世に出回っていない情報だけど知っておくと為になる事は共有した方が良いべさという事で本日はアメリカの大学情報。
本日の情報は私のハワイでの大学生活、ボストンでの大学院生活に基づいております。ハワイでは半年ほど音楽部のオフィスで働いた経験が、ボストンでは3年がっつり教授のアシスタントとして働いていたので普通に大学に通っていた方よりも裏側の事情を見てきたので役立つ情報がかなりある、はず!
ちなみに2003年から2011年くらいの情報に基づいているので現在は違うぞって場合はごめんなちゃい。
おしながき
- SATは心配しないで
- 筆記体は一応練習
- テキストブックは高い
- 不良アシスタントと仲良く
- 引用のシステムは専攻によって違う
- アジア人のエッセイは厳しめにチェックされる
- Wikiは使うな
- アメリカ式音楽理論を知らないとテストは必ず落ちる
SATは心配しないで
まずは最初にSAT試験について。
これに関しては現在アメリカの高校に通っていてアメリカの大学に進みたい方向け情報ですね。
アメリカの大学を受ける際に必要なSAT試験ですが、数学と英語の2部構成になっています。
普段の生活をするのには問題ない英語力の方でもSATに関しては通称SATワードと呼ばれる、ネイティヴでも勉強しないと分からない普段の生活では全く使う事がない単語がジャンジャン出てきます。
何年もかけて準備する事が出来れば大丈夫ですが、そうでない場合は英語の試験の部分は諦めて白紙で提出しましょう。
え!?
こいつ本気かと思ったかもしれませんが、マジです。実際私も絶対にあってる自信がある問題だけいくつか解いて後は寝ていました。マジで。
実はSAT試験の採点は特殊で、何も答えていない状態で既に確か200点程は貰えるのです。このスタート時の点数から問題を間違える度に減点されるので、自信がない限り何も答えない方が実はある程度の点数が確定するという仕組みなのです。
そして安心して下さい。
SATのスコアは数学と英語別で見られるので、英語が第二言語の生徒は数学のスコアさえ良ければ英語の点数が低い場合はTOEFLで代用する事が出来ます。そしてTOEFLと言えば忘れもしない筆記体事件。
筆記体は一応練習
現在でもそうか分かりません、TOEFLの試験会場につくとまずは自分の情報を記入する用紙を渡されるのですが、その際に「私は絶対にカンニングをしません」的な事を筆記体で書かされます。
そう、普段の生活では使わない筆記体。。。
私はいくつか怪しい文字はごにょごにょと誤魔化してふ~と安心して用紙をめくってあらビックリ。なんとカーボン紙。やべ~消しゴム使ったから裏側かなり汚い。。。
皆さんも試験を受ける前は一応筆記体のおさらいを忘れずに。
テキストブックは高い
さて、試験はパスし何とか入学できたやった~と思ったのも束の間。大学に入るとまずびっくりするのがテキストブックの値段。
大学で使われる本は著作権がかかっている内容を含む物が多いため、どの本も基本的に高いです。私は一学期平均で$200から300使っていました。
ハワイ大学の本屋では中古も売っているので当然中古で購入。
中古に抵抗が無ければ実は中古の方が要点にハイライトが入っていたりと歴代の生徒のメモを継承する事が出来る利点があります。
デジタルが主流になっている昨今この辺りはどうなってるんですかね?
不良アシスタントと仲良く
全ての大学の授業にアシスタントがいるわけではありませんが、大き目のレクチャーになると大抵アシスタントが何人かいます。
良くあるパターンが、週に一回教授がホールでレクチャーし、別の日に小さいグループでアシスタントが率いるラボがあるというパターン。
このラボが地雷で、教授の評判は事前に聞くことが出来ますが、アシスタントは基本的に情報がありません。アシスタントがラボの採点をする場合は採点が厳しい真面目な人もいれば、割と雑な不良アシスタントもいます。
不良アシスタントはテストの情報をそれとなく教えてくれたりするし、非常に粋なアシスタントはテストの見回りの最中に間違っている答えを見かけた場合はこっそりと「これやり直しな」と教えてくれたりするので、教授を見極める能力も大事ですが、アシスタントを見極める能力も身に着けると大学生活が楽になります。
引用のシステムは専攻によって違う
今回の記事で最も大事なのはこれかもしれない。
アメリカの大学は非常に真面目なアカデミックの場。
リサーチペーパーや論文は非常に真剣に扱われます。
クラスのレベルが上がるにつれ提出量が増えるので、学期の最初にペーパーの課題が出され、一学期通してリサーチして学期の最後に提出するという物も珍しくありません。
ここで大事なのが引用。
引用とは、他人のアイディアを借りる場合に、著者名、本の名前、いつ出版された、どのページ、などを記載する事。
引用(Citation)の記載システムは実は専攻によって違い、メジャーな物だとAPA、MLA、Chicagoなどがあります。音大ではChicagoがメジャーかと思われます。
リサーチ系の授業では真っ先にこのCitationのやり方を教わるのでしっかりと覚えましょう。
アメリカのアカデミックシーンではこの引用が日本人が想像する数倍重要視されており、引用を怠ると軽くてもノンクレジットや停学。厳しい場合は一発で退学もありえます。
最近だとChatGPTを始めとするAI技術が発展しており、アカデミックの採点シーンにも大きく影響を及ぼしていると思われます。AIが書いた文章かを発見する逆AIもあると聞きましたので、アカデミックの場でAIを使用するのはやめましょう。
そして実は引用に関係するトピックでアジア人に残念なお知らせがあります。
アジア人のエッセイは厳しめにチェックされる
これを書いてしまうと人種差別だ~と問題になりかねないので、あくまで統計に基づく事、そして私がアシスタントをしていたボストンの学校の一例として読んでください。
エッセイやリサーチペーパー、論文の採点の場ではアジア人留学生の物は少し厳しめにチェックされます。これは英語的に不利だからとかアジアンヘイトなどの理由ではなく、過去にアジア人生徒が引用を怠ったり、ペーパーのほとんどが盗用されていたというケースが多かったからです。
普段授業であまり喋らない人がエッセイで流暢な英語で書いている場合は「あ、これは誰かに書いてもらったな」とか「これは色々な所からコピペしてるな」と判断され、そこからはエッセイの採点ではなく盗用チェックが始まります。
これに関して言える事は、普段から教授たちと仲良くし、授業でも積極的な姿勢を見せる事です。
アメリカのエッセイや論文は実はそんなに難しい物ではなく、一度コツをつかめば簡単なので、それはそれでいつか記事にしますかね~。
Wikiは使うな
最近は調べものをする時に真っ先にWikipediaを使いがち、というか検索で最初に引っかかるのがWikiだったりするので普段の生活で使いがちですが、アカデミックの場でWikiは使用禁止が多いです。
理由は単純で、誰でも書くことが出来て、情報が正しいかチェックされていないからです。
もしWikipediaを使用する場合は、その記事の引用をチェックしましょう。
教授によっては引用さえチェックすればWikiを使用しても良いという人もいます。
アメリカ式音楽理論を知らないとテストは必ず落ちる
最後に、これは私の専攻だった音楽関係です。
日本の大学で音楽を専攻し、アメリカの大学院に通いたいという方はアメリカ式音楽理論を勉強しましょう。でないと必ず試験に落ちます。
というのも日本の音大で使用されるのはフランス式?ドイツ式?の音楽理論。
対してアメリカは独自の音楽理論の方式があるからです。
学校に入れても音楽理論のクラスを一から取り直さないといけないので、貴重な練習時間が割かれてしまいます。
これに関して詳しく知りたい方は直接ご連絡あれ。
とまぁこんな感じで私の知っている大学情報をあれこれ共有しましたが、需要がありそうだったらまた書こうと思います。
ではまた。